Ｂａｎｄには主にハンガリー人が住んでいる。その中にジプシーの居住区が３つある。左にある廃線になった線路もその境界のひとつ。

とにかく子供が多い！そして表情の明るいこと！！

線路脇の丘を3メートル程の穴がある。中をのぞくと粘土質の地層が見える。穴の横には粘土を入れる囲い。この土がレンガとなり、ジプシーの家々の壁となるのだ。

公民館に村のミュージシャンが集結した。めいいっぱいのボリュームで演奏が始まる。音楽を聴きつけたジプシーたちが”何事だ！”とすごい勢いで着の身着のまま、公民館に詰め掛ける。

自然にできた中央のステージ。　村の腕自慢が順々にこのステージに躍り入る。　軽やかに躍るジプシー。　コミカルに踊るジプシー。　セクシーな腰使いの幼い少女。　出てくる出てくる出てくる・・・・。周りに集まる観客達も次は我が出るぞとタイミングを計っている。

ある女性がマイクをとり歌ったとき、会場は一瞬静まり返った。

“う・うまい・・・。”彼女に釘付けになる会場。　

息が無駄なく声帯を振るわせる伸びやかな歌声、なのに甘い。“ダイヤモンドの原石見つけた。”・・・そんな一瞬。　　彼女の名前は“イリ”。

屋外に買われている豚も“何事か”と興味津々。　今年はたくさん子豚が生まれたそうだ。　中庭にある立派な小屋に家族仲良く暮らしている。

ＲＯＭＡＦＥＳＴいざ出陣！

意気揚々とパレード。団体部門トップバッターのＢａｎｄ。初出場で緊張するメンバーの中で見事に躍るイリ。

日差しでホットプレートのように焼け付いたステージも何のその、気合の裸足。

予選、準決勝、決勝と勝ち進みスペシャルゴールドダンサーに選ばれる！！